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小児矯正

子どもの矯正にマウスピースとワイヤー、どっちを選ぶ?特徴と注意点

お子さんの永久歯が生えそろってくる時期になると、歯並びについて気になり始めるご家庭も多くなってきます。見た目だけでなく、将来の口腔機能や健康面にも関わるため、矯正治療を検討し始めるタイミングといえるでしょう。
治療方法にはさまざまな選択肢があり、「どれが子どもに合っているのか」「目立ちにくい治療方法はあるのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。中でも、マウスピース矯正とワイヤー矯正はよく比較される方法です。
今回は、子どもの矯正治療におけるマウスピースとワイヤー、それぞれの特徴ついて解説します。

1. 子どもの矯正治療、マウスピースとワイヤーの基本的な違い

矯正治療には「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」があり、装置の構造や特徴が異なります。お子さんに合う治療を選ぶために、それぞれのポイントを押さえておきましょう。

①装置の構造

ワイヤー矯正は歯にブラケットを付けてワイヤーで動かす固定式です。一方、マウスピース矯正は透明で取り外し可能な装置を段階的に装着し、歯を動かします。

②審美性

ワイヤー矯正は金属やセラミックの装置が目立ちやすいですが、マウスピースは透明な素材でできており、装着中も比較的目立ちにくい特徴があります。

③管理のしやすさ

ワイヤー矯正は固定式で取り外しの手間がありませんが、食事や歯磨きに注意が必要です。マウスピースは自分で取り外せますが、1日20~22時間の装着が必須で、自己管理が重要になります。

④通院頻度

マウスピース矯正は2〜3ヶ月に1回、ワイヤー矯正は月1回程度の調整が一般的です。保護者の生活スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。

 

2. 子どもにマウスピース矯正はできる?適応年齢と注意点

マウスピース矯正は以前は大人向けの治療法とされていましたが、近年は子ども用の装置も増え、早い段階から治療できる可能性が広がりました。

①適応年齢と条件

小学校中学年から中学生頃、永久歯が生えそろうタイミングで矯正治療を始めるのが一般的です。ただし、歯の生え変わりの進み具合や顎の成長には個人差があるため、お子さんに合った治療が必要かどうかは、歯科医師による診断を受けて判断することが大切です。

②装着時間と自己管理

1日約20~22時間の装着が必要とされていますが、外している時間が長くなると矯正効果が十分に得られないことがあります。特に小学生は装着の管理が難しい場合もあるため、保護者の方の見守りや声かけがとても大切です。

③紛失リスクと費用面

取り外せる分、装置の紛失や破損のリスクがあります。学校や部活動中に忘れることもあるため、管理方法をあらかじめ確認しましょう。また、成長に応じて装置を作り替える必要があり、追加費用が発生する場合もあります。

④適応できないケース

すべての子どもがマウスピース矯正に適しているわけではありません。歯の重なりが強い場合や、奥歯の噛み合わせに問題がある場合などは、ワイヤー矯正の方が適していることもあります。

まずは歯科医師に相談し、お子さんの状態に合った治療方法を見極めましょう。

 

3. 子どもの矯正治療、成長期に合わせた矯正治療の選び方

子どもの矯正治療では、成長の段階に合わせた治療計画が重要です。特に、顎の発達や顔全体の骨格のバランスを考えながら歯並びを整えることで、より自然な噛み合わせを目指します。

①顎の成長を考慮した治療

ワイヤー矯正は力の調整がしやすく、骨格誘導(顎の骨の成長方向をコントロールする治療)が必要な複雑な症例に向いています。成長期の顎の発育を促進する役割も果たします。

②マウスピース矯正の適応範囲

軽度から中等度の歯並びの乱れに適しており、見た目に配慮できる点や装着のしやすさが特徴です。ただし、顎の骨の成長方向をコントロールするような治療(骨格誘導)には対応しにくいため、適応には限界があります。

③治療の段階とタイミング

矯正治療は「1期治療(乳歯と永久歯が混在する時期)」と「2期治療(すべての永久歯が生え揃った後に行う本格的な治療)」の2段階に分かれて行われることが多く、場合によっては両方の治療を組み合わせて進めることもあります。

④歯科医師との相談が重要

お子さんの成長や歯の状態を踏まえ、歯科医師と話し合って最適な治療法とタイミングを決めることが大切です。

矯正治療は数年単位で進めることが多いため、お子さんの成長による変化を見ながら、柔軟に対応していくことが大切です。

 

4.恵庭市の歯医者 ライオン歯科クリニックの小児矯正

恵庭市の歯医者 ライオン歯科クリニックでは、お子さん一人ひとりに合った矯正治療を行っています。初診時には検査を行い、お子さんの顎の成長や歯並びの状態に応じた治療方法をご案内しています。

小児矯正は成長期に合わせた対応が重要です。タイミングによって治療内容が異なる場合があるため、歯並びに関して気になることがあれば、早めの相談が望ましいでしょう。
治療方針により費用は変わることがあります。ご相談のうえ、各ご家庭の状況に合わせた治療法を検討しています。

目立ちにくさに配慮した矯正装置の使用にも取り組んでおり、帰宅後から使用できる装置を提案することもあります。取り外しが可能な「床矯正装置」をはじめ、必要に応じて奥歯に装着する固定式の装置も用います。また、顎の成長をコントロールする装置として、MPAやチンキャップ、ヘッドギアなどの取り外し式装置を使用することもあります。

矯正用マウスピースはさまざまなメーカーから提供されており、当院では国内の技工所で製作されるものを使用しています。透明で取り外し可能なため、使用中の見た目にも配慮されています。

永久歯が生えそろった方を対象としたマウスピース矯正では、状態に応じて治療を検討しています。ライオン歯科クリニックでは、治療をスムーズに進められるように、患者さんの進行状況に合わせてサポートを行っています。

お子さん一人ひとりの成長や歯並びの状況をふまえながら、長期的な視点で矯正プランを立てていきます。

まとめ

小学生高学年のお子さんの矯正治療では、マウスピースとワイヤー、それぞれに特徴と適応条件があります。マウスピースは透明で取り外しができるため、見た目に配慮したいというニーズから選ばれるケースもありますが、自己管理や適応範囲などの注意点もあります。成長期の矯正は、顎の発育や歯の生え変わりの時期を見極めて行う必要があるため、専門的な判断が求められます。

恵庭市で子どもの矯正治療をご検討中の方は、ライオン歯科クリニックまでご相談ください。お子さんの口腔内の状態や成長段階に応じて、治療の選択肢をご提案いたします。

 
 

監修:ライオン歯科クリニック
歯科医師/院長 土肥和成

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